伝説の名車をオマージュ

      2021/07/06


~現存するアストンマーティン最古のモデル「A3」誕生100周年を記念して製作~










皆様、アストンマーティンに「A3」という車があったのをご存知ですか?


100年以上の歴史をもつアストンマーティンが1920年代に発表した車です。


今回、その「A3」誕生から100周年を記念して、
ダイナミックで爽快な走りを特徴とするスポーツカー、Vantage Roadsterをベースにした現代的な
トリビュートモデルが製作されました。






「A3」は1923年に、ファクトリープロトタイプとしての役目を終え、
お客様に販売されました。
その後は何度か所有者が変わり、現在は、2002年に行われたオークションで、
アストンマーティン・ヘリテージ・トラストが多額の資金を投じて落札し、所有しています。


車両は、シャシーNo.3をベースに製作され、
タイプAエンジンを搭載していることから「A3」という名前が付きました。



その「A3」実は、、、4気筒サイドバルブエンジンからわずか11馬力しか出力されない車でした。




馬力は小さいながらも、当時のレースでは、ブルックランズ・サーキットで
100マイルの走行で平均時速86マイル以上を記録するなど、スピード記録を打ち立てていたのです!



多くの人に愛され大切にされてきた証拠に、
製造されてから100年が経過した「A3」は、
現在ではアストンマーティンヘリテージが誇るもっとも希少なモデルの1台となっています。




その希少で歴史的な「A3」の100周年を記念し、特別なVantage roadstarを作るにあたっては
Q by ASTON MARTIN(アストンマーティンのパーソナライゼーション・サービスチーム)に依頼し、製作されました。

その製造台数はわずか限定3台…。
どんな仕様になっているのか…
気になるその貴重な3台のVantage roadstar「A3」をご紹介いたします♪










まず、インテリアとエクステリアの細部に至るまで、考え抜かれたデザインのハイライトは、
「A3」のレトロな仕上がりが再現されています。




まず、第一に目に飛び込んでくるのは、印象的なグリル。
光沢アルミニウム・サラウンドとブラックのスクエアメッシュを備えたユニークなフロントグリルです。




「A3」の作製時に使用されたアストンマーティンの歴史的なバッヂもメッシュに装着されています。





内装のレザーは、オブシディアンブラックで統一されており、
コントラストにタンカラーのステッチが施されています。

シートのデザインも少し、アンティーク調のデザインになっています。

この色合いは、「A3」を基調とした色合いで、忠実に再現されています。


当時の「A3」の再現に欠かせないのが、タンカラーと、、、

ロータリースイッチにも採用されているこちらのカラー。

A3のインテリアにあしらわれていた真鍮からインスピレーションを得て、
真鍮から特別に鋳造されたオーダーメイドとなっております。

ブロンズカラーともいえる、少し赤みがかった黄色が
アンティークさを醸し出しており、よりオシャレな印象となります。







オリジナルモデルと同じ表現として、「No3」が刻印も、もちろんありますよ。




さらに、至る所にブロンズをあしらった「A3」と同様、
ブロンズ仕上げのブレーキキャリパーがセットされています。

足元は、特注の20インチ軽量鍛造グロスブラックホイールで引き締められています。









グリル紹介の際にも登場したアストンマーティンのロゴ。
さきほどはサラッと流してしまったのですが、
実は、内装のエンジンスタートボタン付近にもエンボス加工の同じエンブレムが施されています。



現在は見ることのないエンブレムですよね。
このエンブレムは1921年~1926年の間で生産された車に使用されていました。
ASTON の「A」とMARTINの「M」が描かれています。





アストンマーティンファンの皆様、
最近よく似たロゴを見かけたと思いませんか??



そうです!


DBXのキーケースにも採用されているキーケースのロゴ。



DBXの登場と共に、キーケースにそのモジュールのロゴを復刻させています。







個人的には、歴史的なエンブレムも、ヘリテージの車もとても魅力的に感じます。

お客様にも、ヘリテージ・ファンの方がたくさんいらっしゃいます。
ヘリテージASTON MARTINは、
古き良き継承物を大切にしてくれる、アストンマーティンには無くてはならない存在だと思います。






私たちが今見ている限定車や現行モデルたちが、
100年、200年も先、「現存する最古のモデル」と言われる時が来るのかと想像すると、
なんだか不思議な気分です。(笑)






今回製作された【A3 Vantage roadstar】はモデルとなった「A3」の雰囲気をしっかり受け継ぎ、
ワイルドさは残しつつ、趣のあるVantage roadsterとなっているのではないでしょうか。


また、この特別モデルは、
アストンマーティン・オーナーズクラブのサポートを受けて、
アストンマーティン・ヘリテージ・トラストが6月26日にイギリスのウォリックシャー州ソウザンにある

「Dallas Burston Polo Club」で主催する「A3 100周年記念イベント」で初公開されました。


イベントでは他にも、希少なアストンマーティン・モデルが年代別に展示され、
来場者はガイド付きツアーに参加して、
それぞれの魅力的な時代をテーマにした会場を見て回ることができたそうです。


広島でもいろいろなアストンマーティンのヘリテージ車展示会があれば、楽しそうだな~と思いました♪





またの機会に、ヘリテージな車のご紹介がブログでもできたらいいなと思います。







Written by Y.H

アストンマーティン広島

Tel 082-255-0070
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