アストンマーティンによる有名な “V” カーの血統 Valhalla (ヴァルハラ)
2019/06/25
Valhalla(ヴァルハラ)=戦死者の館
コードネームAM-RB 003として知られる最新のミッドエンジン・ハイパーカーの正式名称が、
アストンマーティンValhalla(ヴァルハラ)に決定しました。
このモデルは、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズとエイドリアン・ニューウェイとのコラボレーションによって開発が進められています。
究極のハイパフォーマンス・ロードカーを目指して開発されたアストンマーティンValkyrie(ヴァルキリー)に次ぐ、
2番目のハイパーカーです。
北欧神話において、ヴァルハラは「戦死者の館」を意味し、9つの王国の1つであるアスガルドに建てられた巨大で荘重な宮殿です。
戦死者の魂は、北欧神話の主神、オーディンの命令により戦場で生きる者と死ぬ者を定める女性と
その軍団であるヴァルキリーによって選別され、
戦士の楽園とされるこの宮殿へと導かれます。
軽量構造と最先端のエアロダイナミクス技術が導入されるValhallaは、
高効率、高出力のV6ガソリン・ターボチャージャー・エンジンとバッテリー駆動式のハイブリッド・システムを組み合わせています。
もちろん、フルカーボンファイバー・ボディ。
今回のValhallaは、とてもインパクトが大きく非常に印象的なネーミング。
車名の頭文字に「V」のつくアストンマーティンには、特別な伝統とストーリーがあります。
たしかに、すぐに思いつく限りでも、
Vantage、Vanquish, Valkyrie, Vulcan と、頭に「V」がつくモデルは非常に多いですね。
遡ることおおよそ70年前。
当時生産されていたDB2のハイパフォーマンス・モデルに、
Vantage(ヴァンテージ)という名称がつけられたのがその始まりです。
Vantageのエンブレムが実際の車両に装着されることはありませんでしたが、
その名称は後世へと受け継がれました。
ボディサイドにVantageのエンブレムが装着されたのは、DB5からです。
それ以来、2005年まで、Vantageはモデル・ラインアップの中で、もっとも高性能なモデルに採用されてきました。
2005年には、独立したモデル名として使われるようになります。
現在までの14年間にV8およびV12エンジンを搭載したラインナップが完成し、
アストンマーティン史上もっとも成功したモデルシリーズとして、現在までその名が刻まれています。
先日発表されたVanquish Vision Conceptとともに、Valhallaは、
70年の歴史を備えた誇り高い“V”ネーム戦略を継承し、
世界でもっとも魅力的なウルトラ・ハイパフォーマンス・カーの一台として、刺激的で力強い印象を与えます。
アストンマーティンValhallaのコックピット以上に神聖な場所は、ほとんど存在しないでしょう!!
Written by M.M
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