私がここ最近、一目ぼれに近いほどの衝撃を受けたのが、
DB11 Volante。
このプロモーションに使われているDB11 Volanteの外装色は、パールブロンズは新色カラー。
一度見たら忘れられなくなります。
このVolanteに採用されているのが、ソフトトップのルーフです。
オープンにしたときはもちろん、閉じた時もDB11らしいボディラインがそのまま残っています。
近年、スポーツカーといえば、ハードトップにシフトしている傾向にありますが、
それはソフトトップの自動車には開発に相当な技術力や時間がかかるからなのです。
ルーフ部分をスチールやアルミニウム素材にするよりも、布地のソフトトップにする方が遥かに様々な問題に対応しなくてはなりません。
しかし、このソフトトップに対するこだわりは、ASTON MARTIN Volante の約52年の歴史の中でも強く、
それは英国車として譲れないポリシーでもあるかもしれません。
本来、決して丈夫なものとはいえない布地が、叩きつけるような雨や豪雪に耐え、
高速道路のスピードでも静寂性を保ち、10年間酷使されるわけですので、
開発段階の実験では、6,000回もの開閉サイクルが行われました。
さらに、美を追求するメーカーとして、ルーフ開閉時のプロセスに対する美しさです、
エンジニアたちは、そのプロセスを「ダンスの振り付け」と称し、
スムーズかつ美しく、しなやかな動きを実現した「Kフォールド」と呼ばれる開閉方法が開発されました。
ルーフの開閉方法を、基本的に2つに分かれます。
ひとつはZパターン。最前部のパネルが地上に平行なまま、攻撃するコブラが首をもたげるように上がっていくパターン。
もうひとつは、より機構がシンプルなKパターン。
折れ曲がり、ひっくり返った前部を後方に送り込む方法です。
Written by M.M