先日スイスで開幕したジュネーヴ・モーターショー。
ASTON MARTINからは、Valkyrie AMR Proが世界デビューを果たしました。
さらにこのモーターショーでは、
ASTON MARTINの新たなる幕をあける新コンセプトブランドが発表されました。
「ラゴンダ・ビジョン・コンセプト」
最先端の電動化技術および自動運転技術を活用して実現されるEV自動車です。
なまみのエンジンが顧客の満足度を刺激するこれまでの車両とは180度異なり、
先進的で最先端の電動化技術を駆使した未来のコンセプトカー。
ラゴンダのデザインは、先進的・彫刻的・衝撃的・挑戦的。
これまでにない全く違う領域での挑戦ですが、
ASTON MARTINらしいラグジュアリーな個性が感じられます。
インテリアスペースには、巨大なエンジン、トランスミッションなどのスペースが不要になった分、
利便性を兼ね備えたリムジンのような広々とした空間を実現。
また、デザイナー マレック・ライヒマン氏が手掛けるインテリアは、
以前より交流のあった 英国の家具デザイナー:デイビッド・リンレイ氏からアドバイスを受けています。
現代的な素材と歴史ある素材を組み合わせて、誰も見たことのないものへと仕上げる彼の能力は、ラゴンダ・ビジョン・コンセプトのインテリアにとって欠かせないものでした。
興味深いのは、カーボンファイバーやセラミックといった非常にモダンな素材に加え、
カシミヤやシルクといった自動車業界ではなじみのない素材が採用されていることです。
新たなるセグメントでの挑戦には、こういったきめ細やかな発想の転換が人々を驚かせ、衝撃を与え、魅了させるのでしょう。
こうして完成したキャビンには、
シルクのカーペットと手織りのウールの貼り地。
カーボンファイバー製のトリム、開閉式エアベントのタイルやオーディオの音量ダイヤルに使用されているセラミック素材などと完璧な調和を見せています。
パワフルなソリッドステート・バッテリー(全固体電池)が搭載できるように設計され、
1回の充電で最大400マイル(約640km)を走行することが可能です。
おおよそ、ロンドンからエディンバラまでの距離に相当します。
万が一に備え、最新のワイヤレス・コンダクティブ充電テクノロジーにも対応しています。
車体は、アストンマーティンが保有する、世界最先端の複合素材接着技術を活用。
この構造により、電気自動車のラグジュアリー・カーとしてはきわめて軽量で、剛性を高く造ることが実現されました。
これは、ASTON MARTINだからこそ提供できる技術です。
最新技術を用いながらも、ラグジュアリーというコンセプトはそのままに。
旅をすることが楽しみになるような先進的で革新的な異次元な世界へと飛び出したASTON MARTIN。
世界初の超モダンラグジュアリー・カーは、2021年より製造が開始される予定です。
Written by M.M