唯一のコンパクトカー。
Aston Martinの100年余の歴史の中で、追求し続けている『 Power・Beauty・Soul 』
唯一、このコンセプトから少し外れた、可愛らしいコンパクトカーがいたことをご存じでしょうか。
2011年~2013年で生産された小型車 《 CYGNET 》です。
現在のVantageやVanquish,DB9とは全く異なる形。
日本において、Aston Martinのラインナップの中で唯一の5ナンバーモデルです。
なんとなく日本の軽自動車のような雰囲気のあるデザイン。
親近感が湧きますよね♪
実はこのモデル。トヨタのiQをベースとしたモデルなんです。
日本で製造されたiQを、ゲイドンのファクトリーでAston Martinのスタイルへと作り替えました。
Aston Martinでは「ラグジュアリー・シティー・カー」と称されるそうです。
1,329㏄の1NR-FE型エンジンを搭載し、最高出力98ps、最大トルク123Nmです。
フロントは、まさにAston Martinモデルそのもの。
伝統的なフロントグリル、ボンネットのエア・インテーク、サイド・ストレーキなどは
現在の他のモデルにも共通して見られる特徴です。
しっかりAston Martinなんですが、リアデザインには若干iQの名残が残っております。
日本と台湾で限定50台が販売されたローンチモデルが、白と黒の2タイプ。
スノーホワイトと名付けられた白は、シルバーメッシュのストライプが入り
インテリアも、パールホワイトのレザーとアルカンタラの組合せ。
マジック・ブラックと名付けられた黒は、深い海の緑色のように見え
ストライプはマットブラック、ホイールもダークなクローム塗装で
インテリアは、ピュア・ブラックの本革が使用されております。
CYGNET=白鳥の雛ですが、白鳥と黒鳥ですね☆
小さくてもラグジュアリー感は損ないません!
むしろ、iQをCYGNETに仕立てる為、イギリスの職人たちは1台のCYGNETに150時間を費やしました。
白と黒ともうひとつ。
こちらは世界限定14台の『 CYGNET & COLETTE 』
フランス・パリのセレクトショップ「コレット」とのコラボレーションモデル。
ライトニングシルバーとコレットブルーと呼ばれる、特徴的なブルーで彩られております。
レーシングカーにインスパイアされ、ボンネットのセンターにも独特なストライプ
ホイールやボンネットにもコレットブルーがあしらわれて、スポーティーな雰囲気を演出。
インテリアのテーマは、ビターチョコレート。
コレットのマスコット、チョコレートブラウンのラブラドールを元にしております。
ドアハンドルにひとつひとつ職人の手で成型されたバッジや
キルティング・レザーのドア&シート、サンバイザーはアルカンタラのキルティング。
トーマス・ファットリーニ社製のハンド・エナメル仕上げの物入れに
コレットブルーのキルティングレザークッションにキーケースなど・・・・・
これは・・・・・銀鳥でしょうか。
これでもかと、オシャレに仕立て上げられたCYGNET。
「 都市におけるファッションとしてのクルマ 」です。
このCYGNET&COLETTEに関しては、受注もコレットの店舗で行われるという徹底ぶり。
アパレルのセレクトショップで、車の受注を受ける。
何とも不思議な感じですね♪
高級かつかわいらしさ溢れるCYGNET。
イギリス出身のレーシングドライバー、サー・スターリング・モスも
夫人へのプレゼントとして購入したそうです♪
Aston Martinらしさとらしくなさが共存する、唯一のコンパクトカー。
こんなモデルもあったんです☆