究極のスペックを誇るV12 Vantage S

史上最強のアストンマーティンと表現される V12 Vantage S

 

 

低回転域のパワーを強化させた新世代のAM28エンジンを搭載し

V12 Vantage よりも15kg軽く、最高出力は573PSと11%UP。

トルクに関しても、9%UPの620Nm。

アストンマーティン史上、最速の量産モデルなんですが

弊社のスタッフ曰く、ドライビング・エクスペリエンスも1番面白いとのこと♪

 

デザインもさることながら、新世代のエンジン、V12 Vantage S専用のギアボックス

新しいアダプティブ・ダンピングにもご注目いただきたいモデルです!

 

今回は、その技術面からご紹介致しましょう。

 

まずは、エンジン。

上述しましたように、新世代のAM28エンジンは、最高出力573PSを叩き出し

328km/hの最高速度を誇ります。

先進のBOSCH製エンジンマネジメント・システムは、デュアル・バリアブル・カムシャフト・タイミング及び

ノックセンシング機構とともに、AM28の作動を監視し、効率とエンジンの能力を高めます。

 

 

そして、このAM28エンジンの性能をフルに発揮するために、ギアボックスは

V12 Vantage S専用のSportshiftを新たに開発致しました。

 

 

7速トランスアクスル・ギアボックスは、アグレッシブなスポーツ走行を実現。

ツインプレート・クラッチとスレーブシリンダーは、限定車One-77から流用しており

パフォーマンスの頂点を極めるために開発されたトランスミッションを搭載しております。

 

リヤにミッドマウントされたSportshift Ⅲは、48:52の重量配分に貢献しております。

ギアシフトは0.07秒未満で完了し、素晴らしいスタンディングスタートと驚愕の加速性能を実現。

 

 

パドルシフトですので、ステアリングから手を離すことなく、シフトチェンジも簡単です♪

 

 

走行時のサウンドはどうでしょうか。

これもまたOne-77やVanquishと同じ、小型の軽量マフラーを採用し

V12 Vantage Sとしてサウンドを確立しております。

サベージ・ラスプ」と名付けられており、高周波サウンドと力強いうなりを組み合わせた

特徴的な音を奏でます。

 

各バンクからのエキゾーストは、バランスの取れたパイプワークによって混合されますので

非常にリニアな音となります。

エキゾースト・サウンドは、そのモデルを表現するひとつの要素です。

 

続いてダンパーですが、搭載されるのは、元々Vanquish用に開発されたアダプティブ・ダンピングです。

 

ノーマル・スポーツ・トラック(サーキット)の3種類のモードにより

V12 Vantage Sは、乗り心地やハンドリングのシャープさが向上しております。

 

また、V12 Ventageで初めて搭載された、ダイナミック・スタビリティコントロール

V12 Vantage Sに対応するため、トラクションとスタビリティコントロールの面で

大幅に設定変更されました。

 

 

トラクションコントロール ⇒ 自動的にフロント&リアホイールの回転を検出し

               エンジントルク又はブレーキを必要に応じて調整。

スタビリティコントロール ⇒ オーバーステア・アンダーステアを検出し、必要なブレーキレベルを提供。

 

このダイナミック・スタビリティコントロールは、ドライバーを助けるというよりも

ドライバーのコントロールを維持する技術ということになります。

 

走るだけでなく、止まることにもしっかり注力しております。

ディスクのコーティングを見直し、最大のディスク面積を確保した

第3世代のカーボンセラミック・ブレーキを装着。

キャリパーは、ブリッジ部を強化したモノコック構造となっております。

 

このカーボンセラミック・ブレーキは、ノイズやジャダー*1を発生させず、フェード*2の心配もありません。

熱放散性を念頭に置いたデザインで、ブレーキ性能はレース環境においても

長期間で高いレベルが維持されます。

つまり、ハードな状況下でも安心してドライブできる!ということですね♪

 

ここまできたら、ホイールとタイヤもご紹介しておきましょう。

新軽量鍛造ホイールは、V12 Vantageの標準ホイールよりも1kg以上軽量化が施されております。

このため、バネ下荷重は削減され、旋回性も向上します。

 

そしてタイヤは、ピレリのP Zero Corsa。

スーパースポーツカー向けの高性能タイヤで、快適性の高いモデルが標準装備されます。

 

この様々な技術が、Gen4 VHアーキテクチャーの中に詰めこまれて、V12 Vantage Sが形作られております。

 

 

ボディ構造最新進化形、軽量なアルミニウム材がエポキシ樹脂で接合されたVH アーキテクチャー*3ですが

V12 Vantage SのGen4は、高い剛性を誇ります。

柔軟性とパフォーマンスを特徴としており、高い技術を十分に発揮できる”ハコ”です。

 

たくさんの新技術を詰め込んだV12 Vantage S。

4つのルーバーを持つフロント・ボンネットや、新設計のフロント・グリルなど

デザインの面でも、他のモデルを一線を画したモデルなんです☆

 

 

このアストンマーティン史上最強のV12 Vantage Sは、愛媛輸入車ショウに出展予定です!

2月20日・21日に、ご覧いただけますので、お楽しみに☆

 

 
*1・・・・ジャダー現象。ブレーキやクラッチなどの摩擦現象を利用した際の異常振動。

     ブレーキ又はクラッチ作動時、キー・ギー音が出たり、振動したりすること。
 
*2・・・・フェード現象。自動車やバイクなどで走行中、摩擦ブレーキを連続使用した結果、制動力が低下すること。
 
*3・・・・VH architecture。2003年よりアストンマーティンのほぼ全ての車種に採用されたボディ構造。

     アルミシャシーをベースに、アルミ押し出し材やマグネシウム製の骨格を接着してプラットフォームを形成し

     そこにアルミやカーボンの外殻が架装される。VH(Vertical Horizontal)とは、水平・垂直の意味。