Special Project model

Vantage やVanquish、DB9にRapideなどのロードモデルに加え

Aston Martinにもスペシャルモデルがいくつかございます。

 

特別に造られたモデルは、限定生産であったり、レースモデルであったり

はたまた映画の為であったりと様々ですが

なかなか一般市場ではお目にかかることはできません。

 

例えば、先日ご紹介した DB10 は、チャリティオークションで1台のみ販売されます。

世界中で1台。限りなく特別なモデルとなります。

 

 

今回は、そんなロードモデルとは異なる特別なモデルたちをご紹介致します。

 

まずは、限定生産モデルONE-77

 

 

このモデルは、2009年のジュネーブ・モーターショーで公開されたのですが

以前のアストンマーティンのロードカーを凌駕することを目標に開発されました。

 

  

 

 

77台の限定生産モデルとして、当時およそ1億6千万円で販売され

もちろん、すぐに完売となったそうです。

 

排気量7,312㏄の12気筒を積み、最大出力はなんと760ps。

軽量のカーボンファイバーボディを持ち、最高速度は354km/h以上と

自然吸気の市販車として最強のスペックを誇ります。

このカーボンボディは、後にVanquishへと採用されます。

 

 

 

また、Ville d’Este Concorso d’Eleganza (伊コモ湖で開催される、世界最古の自動車コンクール)にて

デザイン賞を受賞。

デザイン性と高い技術、両方を兼ね備えた特別なモデルとして、人気を博しました。

 

そして、このONE-77と時を同じくして、今度はV12 ZAGATOが登場致しました。

 

 

これは、アストンマーティンとカロッツェリア「ザガート」とのコラボモデル《 DB4 GT ZAGATO 》から

50周年を記念してリリースされたモデルです。

 

                                        (DBR1)

V12 Vantage 譲りの12気筒エンジンを搭載し

最新のコンピューターモデリングと粘土彫刻の手法を用いて

伝統的なスタイルの融合が図られております。

軽量化も追及され、ダブルバブルと呼ばれるルーフ・ボンネット・ドアは、ハンドメイドのアルミ製。

前後のフェンダーやドアシルには、軽量カーボンファイバーが採用されました。

 

  

 

当初は150台の生産予定だったのですが、最終的に101台の限定生産となり

これまた稀少性の高いモデルとなりました。

 

V12 ZAGATOは、「ザガート」と呼ばれるカロッツェリアとのコラボレーションですが

今度は、Aston Martin Lagondaの「Lagonda」の名を冠した、4ドアモデル。

名前もその通りLagonda Taraf 

 

 

1976年に製造された「Lagonda」にインスピレーションを得た、台数限定の特別モデルです。

イギリス車らしく、右ハンドルの設定もございました。

 

                                     (Aston Martin Lagonda)

当初は中東でのみの販売とされておりましたが、その後販売地域は拡大されます。

しかし限定生産は変わらず、200台のみとなりました。

ちなみに、製造はONE-77専用施設で行われました。

 

 

Aston Martinの象徴、ウイングバッヂも『 Lagonda 』なんです。

 

この3台は、街中を走っていても不思議はないですよね♪

 

 

では、今度は完全にレーシングスピリットを反映させたお車をご紹介致しましょう。

2013年にCENTENARY CONCEPT Carとして創られた CC100

 

 

アストンマーティンのレーシングカーとして、最も成功した《 DBR1 》の系統を引き継ぎ

たったの2台のみ、製造されました。

 

 

当時のAston Martin CEO・Dr.Ulrich Bzが

アストンマーティンの素晴らしいもの全ての縮図」と表現したほど。

レーシングカーらしく色々と削ぎ落としつつも、これまで培ってきたノウハウが生かされております。

 

 

いかにもレーシングカー然たるスタイルですね。

 

さらに、2015年に創り上げたレースカーは、アストンマーティンの中で最も美しい作品の1つと言われます。

7.0LのV12エンジンで、800psを超えるパワーを得た Vulcan

 

 

24台限定で製造されたサーキット専用車両。

ONE-77の経験から、モノコックもボディもカーボンファイバー製で軽量化を図り、GT3のレース車両よりも

ダウンフォース性能がUPしております。

 

  

 

オレンジ色の発光体を集めたテールランプも独特で、特徴のあるデザインです。

 

   

 

Vulcanのスタイルは、将来的にロードモデルに採用していきたいといった目標もあるようです。

こんなスタイルの車が公道を走っていたら・・・・面白いかもしれませんね。

 

最後は、生産台数100台の12気筒Vantage GT12

 

 

モータースポーツに由来するシャシーを持ち、7速スポーツシフトが採用されます。

トラック風のVantage GT12は、これまでで最も強力かつ妥協のないVantageとなります。

 

  

 

ロードモデルにもVantageがございますが、いろんなデザインがありますね☆

 

 

元々生産台数の少ないAston Martinですが、今回ご紹介したモデルたちは全て限定生産であり

全て完売となっております。

 

それぞれを見てみると、なかなか面白いですね♪