VIGNALE(ヴィニャーレ)をご存知ですか?
VIGNALEは1950年代から活躍したコーチ(車枠)ビルダーです。
ことイタリアではカロッツェリアと呼ばれる仕事で、ビルダーでもありデザイナーでもあります。
他にどのようなカロッツェリアがあるかと言えば、お聞きになったものもいくつかあるかと思います。
・ イタルデザイン
・ ギア
・ ザガート
・ スカリエッティ
・ ピニンファリーナ
・ ベルトーネ
など
1950年頃では有名な250シリーズでも、いろんなデザインがあり惑われる方もいるかもしれません。
250の先代の212シリーズでも同じです。
212をベースに各カロッツェリアがデザイン、作成するのでした。
当時、Ferrariのカロッツェリアは
・ ギア
・ ピニンファリーナ
・ トゥリング
・ ヴィニャーレ
などです。
こちらはピニンファリーナの212 inter(インテル)
こちらはギアの212 inter
こちらはヴィニャーレの212 inter
大多数の車はトゥーリングやピニンファリーナ、ギアなどが作成する一方、非常に美しく凝った作品のヴィニャーレ製は台数が少なく人気もありました。
250Europa GTの1台はベルギーのレティ公爵夫人のためにヴィニャーレが特別に製作したボディを載せています。
ヴィニャーレの車には特徴的なダクトや美しい装飾がなされているのが特徴です。
そしてサイドにはヴィニャーレのバッヂが張られます。
中にはこんな車もあります。
希少で高価なヴィニャーレの作成したFerrariの解説本もあるくらいです(ショールームにございますのでどうぞご覧ください)
当時、特別な方が特別な自分だけの車を作ることができました。
しかし、1960年に入り量産モデルをピニンファリーナのデザインやスカリエッティでのコーチワークが受け継ぎ特別受注車は少なくなっていきました。
とりわけ、クラシックカーの中でも特別受注車の価値は高く、今でも世界のどこかで大事にされていることでしょう。
大変、素敵な文化ですね。
このような 「特別注文」 を2011年にFerrariとして新しく取り入れられたのが 「tailor made」 となります。
車という工業品には規制が厳しくなった現代では、仕様変更できる部位に限りはできる反面、新しいマテリアルを使うこともできるようになりました。
特別注文を受け入れてくれるメーカーであるからこそ、自分の夢の車ができます。
tailor made はこれからのFerrariの歴史に刻まれていく新しいカテゴリーとなるでしょう。
フェラーリ正規ディーラー エムオート・イタリア
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