Vol.1に続きまして、F50の中身について、もう少しご紹介致します。
まず、皆様気になるのが、エンジンですよね!
F50は、F1マシン直系のV12ユニットを搭載しております。
排気量4698.5ccから、520hp/8,500rpmを発揮。
シリンダーブロックは、軽量かつ剛性の高いノジュラー鋳鉄で造られており、これもF1マシンと同じ素材です。
ノジュラー鋳鉄とは、球状黒鉛鋳鉄と言い、通常の鋳鉄よりも強化された鉄合成素材で
これによりV12エンジンでありながら、単体重量198kgと非常に軽くなっております。
(F355のアルミブロックV8が、168kgです)
そして、さらにF50について特筆すべきは、その構造にございます。
F40やENZO FERRARIは、全体のフレームの上に、エンジンやサスペンションが載り
足回りもフレームに接続される構造となっております。
しかしF50は、カーボン・コンポジット製のモノコックタブがメインとなります。
このメインモノコックは、フロントサスペンション&2名分のバケットシートを支え
105Lの大容量、ラバー製の安全燃料タンクを抱える、リア・バルクヘッドまでを含めますが
メインモノコック単体で、102kgと非常に軽くなっております。
では、その後ろ。
肝心のエンジンやリア・サスペンションは、いったいどうなっているでしょうか??
実は、リア・バルクヘッドにV12ユニットが縦方向にボルトで直接結合され
その後方に、縦置き6段ギアボックスがございます。
つまり、サスペンションとバンパー、カウルなどのリア周り全般は全て
エンジンとギアボックスが支える形となります。
もちろん、リアの足回りも直接エンジンと剛結されるという、面白い構造です♪
エンジン+ギアボックスがシャシー構造材としても機能する
『パワートレーン・フレーム方式』をロードカーに初めて採用したのが、F50です。
カーボンケブラーによるハニカム構造のボディパネルはF40と同じですが
インテリアスペースと4本のホイールをフルカバーするボディを除けば、2人乗り仕様のF1マシンとなる。
これは、F50が形作られた開発コンセプトでもあります。
この公道を走るF1マシンは、登場から約1年間をかけて349台が生産されました。
F40は最終的に1331台が生産されましたので、F50は非常に人気も高くなったことでしょう。
是非とも、この機会にじっくりとご覧下さい☆
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さて、本日はF50についてのお話です。
フェラーリ社創立50周年を記念したF50は、288GTO・F40に続く限定モデルとして、1995年に登場致しました。
F50のコンセプトは『公道を走るF1マシン』です。
F40もレーシングマシーンを彷彿とさせるスタイルを確立致しましたが
F50はさらにF1スタイルを強めたものとして、登場致しました。
パッと見でもお分かり頂けるかと思いますが、前作のF40とは、デザインも全く異なります。
印象を決めるフロントフェイスは、より丸みを帯び、ライトの形状も四角形ではなく、円形に変化。
リアウイングがボディ一体という点は同じですが、F50は丸みを帯びており
全体的に見ても柔らかく、流れるようなスタイルになっております。
デザイン性というよりは、空力特性などを鑑みたスタイルです。
フロントカウルには、ラジエーターや補器類がびっしりと。
小さなカバンが1つ入るかな?という程度で、スパルタンに磨きがかかっております。
フロントのエアインテークの中には、大型のファンが備えられ
取り込まれた空気は、ボンネット上から後ろに流れます。
両サイドから取り込まれた空気は、ブレーキ冷却に用いられます。
視覚的な美しさ以上に、F355の2倍以上のダウンフォースが得られるほどの
機能性を重視したスタイルなのです。
ホイールは1ピース・タイプで、プレミアム・モデルの伝統であるセンター・ロックは
そのまま受け継がれております。
ドリルホールの開けられたブレンボ製鋳鉄ベンチレーテッド・ディスクローターと
アルミ軽合金の4ポット対向ピストンキャリパー(ブレンボ製)を組み合わせ。
F50の当時は、ABSもサーボアシストももちろんございません。
インテリアは、2名分のバケットタイプのシートに、カーボンのダッシュボードとセンターコンソール。
懐かしさを感じる球形のシフトノブも、カーボンファイバー製です。
エアコンは装備しておりますが、F40と同じく非常にスパルタンな仕様ですね。
ちなみに、F50からシートのバックレスト調整が可能となっております。
また、オーナー様がマラネロでシート合わせをすることが基本ですので
現在のLa Ferrariと同様ですね♪
公道を走るF1というコンセプトの為、デザイン性よりも機能性を重視したF50ですが
実は、スイッチひとつでフロント車高が4cmUPする車高調整も密かに備わっておりました。
車高が非常に低くもありますので、なかなか便利な機能も付いていたんですね。
そんなF50は、バルケッタ仕様でもお楽しみ頂けます。
現在のスパイダーのように自動制御ではありませんので、ルーフの取り外しは大変ですが
この姿も凛々しく、素敵ですね☆
スタイルだけでもなかなか盛り沢山となりましたので、今回はここまで。
気になるエンジンなどは、また後日!
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