意外と重要な下回り
皆様、いつも世話になっております。
アストンマーティン広島 営業部の青井です。
だんだん暖かい日が出始めましたね。
もう春は目の前です!!
気温が暖かくなり、天気の良い日はドライブに行きたくなりますよね。
そこで、春のあたたかいドライブの前に、是非、冬の汚れを落としてください!!
今、アストンマーティン広島で行っている、3プログラムメンテナンスですが、
もうチェックされましたでしょうか?
実はこれ、結構重要なのです。
今回、主軸となるのは下回り洗浄、チェック、防錆処理です。
ありていなセールストークを使うと、
「冬の間に道路にまかれた塩化カリウムが車の下回りについているのでそれをきれいにしましょう!」という内容です。
いわゆる、人間でいうところの「健康診断」・・・
ではありません!!
人間でいうところの「癌の早期除去」に近いくらいです。
私も、最初は舐めていました。。。
だって、アストンマーティンの足回りはほとんどアルミ製。
アルミニウムってサビるイメージがなかったのです。
そこに、少々塩がついたくらいで、何の心配があるのやら・・・
それが正直私が下回り洗浄に対して感じていた印象でした。
社内でメカニックにそのことを話をすると、、、
「いやいや、青井さん、違いますよ~」
と、口では言っていたのですが、心の中では
「この、馬鹿垂れど素人が!!」
と思われていたように感じました(笑)
その彼が言うには、、、
・確かにアルミはさびにくい、しかし「腐食」します。そしてその腐食は「進行性」です。一定までいくと朽ちて折れます。
・また、アームやショックアブソーバーはアルミ製でも、ボルトやナット、ワッシャーや電子接点などは鉄が使われているケースも多いです。
ということでした。
この中でも、「進行性」というところ。
ここがポイントです。
その前に、少し一般論を失礼します。。。
一般的に、アルミ製であっても鉄製であっても金属パーツは、その素肌は露出していません。
表面を空気に直接触れさせないために、コーティングされています。
酸化防止のためです。
金属での酸化というのは、錆のことです。
これが、いわゆる塗装の原型です。
もともとは、塗装とはおしゃれのためではなく、金属パーツの素肌を直接空気や水に触れさせないための工夫の一つでした。
アルミも透明な塗装でコーティングされています。
他にはメッキ加工などもコーティングの一種ですね。
あ、アルミニウムのアルマイト処理もコーティングの一種です。
それはさておき、もともとは錆ないようにコーティングされていた金属製の車の足回りや下回り。
しかし、道路状況は過酷です。
道路のアスファルトには小石などが沢山あります。
最近のハイグリップタイヤは、いやおうなしに道路の小石をつかみ飛び散らせます。
車の足回りや下回りは、常に小石のダメージを受け続けています。
同然、金属パーツの塗装も、小さな飛び石傷が沢山入っている状態です。
車の外板(外側のボディパネルです)に入った飛び石傷は気になるかたもいらっしゃいます。
しかし、なかなか下回りの飛び石傷までは気を回せないと思います。
そして、小さな、しかしたくさんの飛び石傷たちは、金属表面に施されたコーティングを破り、金属の素肌を空気にさらします。
その上で、路面にまかれた凍結防止剤。
塩化カルシウムや塩化ナトリウム、つまり「塩」です。
これら、塩が水に混ざると塩水になります。
塩水は凝固点が0度を下回るため、通常の水に比べて凍りにくくなります。
路面を凍結から守ってくれる、ありがたい行政サービスですね。
ところが、別の作用で、塩は触媒となって金属の酸化を促進する特性があります。
凍結防止剤の働きにより、雪や氷にならずに塩水として存在している路面の水・・・
これが、高速で回転するタイヤに巻き込まれて霧状になり、車の足回りと下回りに散布されます。
この塩水が、足回りや下回りの、「小傷によりコーティングがはがれ、素肌が露出している金属素肌」に付着して、、、
まさに、傷口に塩を塗り込むわけです。
そこから酸化、つまり錆や腐食が始まっていくという流れです。
そして、この腐食は金属表面と酸素があればずっと続いていきます。
触媒としての塩があれば、加速度的に進行します。
仮に1年に1回しか乗らなくても、乗っていない364日の間も腐食は休みなく続いています。
我々も、車検の時には下回りの洗浄と、再コーティングは車検の時に提案をさせて頂いておりますが、できることなら、冬が終わり路面から凍結防止剤が消える春先にはきれいにしておきたいところですよね。
ちなみにですが、、、
腐食が進んでしまったケースとしては、このようなものがあります。
アームの部分には、白い腐食した箇所が沢山ありますよね。
そして、ボルトなどは茶色にサビきっています。
このボルトなどは、最初は小さな錆でしたが、それが塗装の内部に入り込み広がったため、金属表面と塗装の間に広がりきって最終的に塗装面が剥がれ落ちたと想像されます。
ボルトならば、いざとなれば交換も可能ですが、走行中に錆が進んで折れたりしたら大変ですよね。
このような場合でも、、、
高圧スチームでまずは塩を落として、、、
エアーガンで高圧空気をぶつけ、水分をすべて飛ばしたのち、、、、
再度コーティングし直します。
コーティングは、アルミ製のアームも多いので透明のタイプを使っております。
コーテイングコーティングまで終わった状態がこちら。
ここまで進行していた場合、完璧に除去することは不可能ですが、ここからの進行を抑えることはできそうです。
さらに、せっかくホイールを外すので、、、、
普段はあまり掃除できないホイールの内側もしっかりきれいにします。
下回りの洗浄ではありますが、こういう、目に見えるところもきれいにしておくと、
「やってやった感」
が出ますよね!!
当然、下回りをチェックしながら清掃するので、何かトラブルがあった場合の早期発見にもつながります。
ここに加え、
・アストンマーティン指定点検
・テスター点検
これらを行いますので、下回り以外の隠れたトラブルなども早期発見につながります。
通常でこれを行うと80,000円(税別)が3月31日までの間でしたら10,000円(税別)とかなりお得に設定しております。
是非ご利用ください!!
また、こちらのキャンペーンはアストンマーティン全車お受けいただけます。
(一部、旧車などに関してはテスター点検が対象外のものもありますが、下回り洗浄は全車できます)
お客様から質問が多いもので
Q「中古車屋さんで、中古車を購入したのですが、入庫できますか?」
というものもありますが、もちろん喜んでお受けいたします。
ご自分の車の、普段見られない個所を確認することで、今後の安心したアストンライフに貢献できるかと思います。
Q「何日前までに予約すればよいですか?」
こちらに関しては、お陰様でかなりご好評で多数入庫予約が入っております。
出来る限り早めにご予約を頂きたいです。
Q「施工時間はどれくらいですか?」
およそ3~4時間の施工となります。
ショールームでお待ちいただいても結構ですし、広島市内へ買い物等や観光に行かれても結構です。
このような、「アストンマーティン広島 3プログラムメンテナンス」キャンペーン。
是非ご利用ください。
Writen by 青井薫生
E-mail info@m-auto.co.jp