アストンマーティンってどんな車?
皆様、こんにちは。
アストンマーティンの営業をしていると、様々なお客様とのお話になります。
アストンマーティンを昔から愛されている方は非常に多いです。
ブランドの歴史が好きな方、特定のモデルを愛されている方、
見た目が好きな方、性能が好きな方、
好きなタレントが乗っているので、興味を持った方、、、
車の愛し方は人それぞれですね!
そして、最近増えてきたお客様の特徴で、アストンマーティンをこれから好きになろうという方もいらっしゃいます。
そういう方から、アストンマーティンについて、結構よく聞かれる質問があります。
「アストンマーティンって速いん?」
・・・・・
これって、非常に答えにくい質問なんです。
というのは、難しいのではなく、話がとても長くなるからなのです。
しかし、本日は口で話せば長くなる話をブログで書いてしまおう、と思いまして記事にしました。
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車の「速さ」の基準は色々あります。
「加速」なのか?「最高速」なのか?「ラップタイム」なのか?
そして、これらに対して
「データ上」の速さと、「体感的」速さが組み合わされるので、より複雑化してきます。
しかし、私はあえて言っているのが
「はい、アストンマーティンは速いですよ」
という言葉です。
ただ、アストンマーティンの走りには独特の特徴があります。
どんな感じの特徴でしょうか?
それは、、、
「映画の007のジェームズボンドっぽい走り」
なのです。
はい、意味不明ですね。
ここで、映画007のジェームズボンドを見てみましょう!
格好良いですね!
皆様もご存知だと思いますが、映画007シリーズは、歴代どの作品も、英国諜報員である主人公ジェームズボンドが、ヒロインのボンドガールや仲間たちの助けを借り、敵を倒す映画です。
派手なアクションあり、美しい映像あり、きれいな女性も出て格好良い車も出て、、、とても贅沢な映画ですよね。
ここで、ジェームズボンドのアクションについて注目してみます。
銃で戦ったり、車で戦ったり、、、
ど派手なアクションを見せてくれるのですが、実はジェームズボンドは基本的にはアクション中でも「正装」してます。
必ず、スーツかタキシード、最低でもジャケットを羽織っています。
また、派手な爆発シーンで衣装がボロボロになったり、海や川を泳いで渡ったとしても、次のシーンではすぐに正装に着替えます。
「タキシードを着て戦う格好良さ」
これが、ジェームズボンドの格好良さの特徴ではないかと思います。
そして、アストンマーティンの走りにも結び付いています。
アストンマーティンは、走ればもちろん速いです。
レースシーンからノウハウを得たテクノロジーが市販車にもふんだんに採用されています。
モデルによって、細かなテクノロジーは違いがありますが、すべての車種に高性能な装備と最新技術、最先端素材が与えられています。
しかし、アストンマーティンの本当の良さは、
「そのような高性能マシンであえて、上品に制限速度で走行する時の余裕と優雅さ」
だと思います。
「走れば早いけど、あえてそれを見せびらかさず、上品に乗る」アストンマーティン
「戦えば強いけど、あえてそれを見せびらかさず、上品にたたずむ」ジェームズボンド
ここら辺のコンセプトが非常に似ていると思います。
もちろん、世界には早い車はたくさんあります。
行動を走るレースカーをコンセプトに作られた車は数多く存在します。
そのような車と比べてアストンマーティンは速いのか?
答えは、NOだと思います。
完全にレースで勝つことを意識して作られた、生粋のピュアスポーツカーとレースをすると、おそらくアストンマーティンは負けてしまいます。
そして、ジェームズボンドも同じだと思います。
生粋の戦闘映画も存在します。
軍服を着て、マシンガンとグレネードランチャーを手に戦う、ランボー
VS
タキシードを着て、ハンドガンで戦うジェームズボンド
この二人が限られたステージで戦ったらどっちが勝つでしょうか?
多分ランボーが勝つと思います。
明らかに兵器の質が違いすぎます。
でも、そのステージはジェームズボンドが戦うステージではありません。
敵地深くに戦闘ヘリで乗り込み、悪の大国が開発している核兵器工場を完全破壊し、迫りくる残存兵をあらゆる兵器を使ってせん滅する任務はランボーの仕事だと思います。
ジェームズボンドの仕事は、美しいたたずまいでセレブ達の社交場に忍び込んだり、美しい女性との愛を育みながらスタイリッシュに悪を倒すことです。
これら二つの映画の様に、アストンマーティンのメインの戦場はサーキットよりは、大都会の道路であったり、美しい景色が見える郊外のワインディングであったりだと思います。
(もちろん、アストンマーティンの車にもサーキットが主戦場のレースモデルもございます)
もしも、お客様が完全にサーキットのラップタイムのみを望み、圧倒的な速さを追及していらっしゃるようでしたら、そのニーズはアストンマーティンでは満たせないかもしれません。
(もし、上記のご希望がございましたら、同じく弊社、株式会社エムオートが取り扱っております、Ferrariをお勧めいたします。是非お問い合わせください!!)
でも、もしもお客様が、速さもありながらも、それだけでなく「楽しさ」や「美しさ」「優雅さ」など多様性のある楽しみを車に求められれば、是非アストンマーティンをお勧めします。
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さて、ここまでで007ジェームズボンドとアストンマーティンのコンセプトの類似点から、私の思うアストンマーティンの「速さ」と特徴について記載致しました。
ここで、最初の質問に戻ります。
「アストンマーティンって速いん?」
「はい、速いですよ。」
「ただ、その速さは、ジェームズボンドの強さの様に、あえて、隠して上品にふるまうことを気持ちよく感じられる速さです」
これが、アストンマーティンの「速さ」に対する質問への、私の回答です。
是非、ご検討の際の参考にしてみてください。
あ、ちなみに私は個人的には映画007も大好きですが、ランボーシリーズも大好きです!!
Written by 青井薫生
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