《 DB 》の歴史。Vol.2

   

David Brown体制の下、1960年代前半までのおよそ20年間で「4」まで続いた「DB」シリーズ。

 

次に登場するのは、007で活躍した有名なモデル《 DB5 》です。

「世界で最も有名なクルマ」と称された、ジェームズ・ボンドのSilver Birch DB5は
少年たちの憧れの的でした☆

 

DB5

 

2年間で生産されたのは、1059台。
DB4と共有部分が多々ありますが、エンジンが大きく変わっております。
エンジンのボアが、96mm(+4mm)拡大し、排気量は、3,670㏄から3,995㏄へと変化しました。

 

ショーン・コネリーとDB5の姿は、今なお007ファンの憧れですが
DB5は、Aston Martinの歴史の中で、最も美しいモデルと考える方が多いと言われております。

 

JAMES BOND

 

とても有名となったDB5を継いだ《 DB6 》は、ファミリーに優しい車にイメージチェンジ致します。

 

DB6

 

エンジンはそのままですが、ホイールベースがDB5よりも95mm長くなり、リアシートのスペースも拡大。
カムテール・スポイラーは、高速安定性を高めました。

DB5用として残ったシャシー37台は、DB6のデザイン要素を取り入れ、ドロップヘッド・クーペとなります。

 

アストンマーティン Volante

 

このモデルには、イタリア語で「飛ぶ」を意味する『 Volante 』という名が付けられ
これが、Aston Martinの初めてのコンバーチブルタイプとなりました。
その後のAston MartinのGTコンバーチブルには、Volanteが用いられております。
さらに、後継モデルDBSの部品を組み込んだ「DB6 Mk2」というタイプも作られました。

 

 

そして、後継モデル《 DBS 》では、転機が訪れます。

 

DBSには、当時3つのモデルが造られました。

◇ DB6と同じV6エンジンを搭載したモデル
◇ 1969年に追加されたV8モデル
◇ デビッド・ブラウンがAston Martinを去った後に生産された、Vantageの名が付けられた最後の70台

このDBSも、007に登場したボンドカーです。

 

DBS

 

3つのモデル全てで1193台が製造されましたが、デビッド・ブラウンがAston Martinを去ったことで
1973年のDBSをもって、一旦「DB」シリーズの生産が終了するのです。

 

礎を築いたモデルは、一度終わりを迎えてしまうのです。
そして、次に「DB」が登場するのは、1990年代初頭。

 

《 DB7 》まで、しばし休息です。

 

 

 

 

 

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