NEWS

アストンマーティン、Valkyrie AMR Pro: パフォーマンスの限界を再定義

2017-11-17

 

 

アストンマーティンValkyrie AMR Pro: パフォーマンスの限界を再定義

 

 

 

 

              l   究極のハイパーカーをサーキット専用に最適化したバージョン

 

              l   さらなる軽量化を実現しながらパワーとトルクを強化

 

              l   新開発されたエアロダイナミクス・パッケージによってダウンフォースを大幅に向上

 

              l   最新のF1マシンに匹敵するラップタイプを実現

 

              l   納車は2020年の予定

 

 

 

20171116日、ゲイドン(英国):

 

アストンマーティンValkyrie(ヴァルキリー)AMR Proは、アストンマーティン史上もっとも究極のハイパーカーをさらに進化させたサーキット専用バージョンです。このクルマは、公道走行可能なロードカーと平行で開発されていますが、公道における制約や要件を考慮する必要がないため、そのパフォーマンスを極限まで引き出すことが可能になります。

 

史上もっとも成功したF1マシン・デザイナーであるエイドリアン・ニューウェイによって考案され、アストンマーティン、レッドブル・アドバンスド・テクノロジーズ、プロジェクト・パートナーのAFレーシングとの画期的なパートナーシップによって製造されるアストンマーティンValkyrie AMR Proは、わずか25台のみが限定生産されます。納車は、2020年を予定しており、すべてのクルマが既に完売しています。

 

アストンマーティンValkyrie AMR Proのエクステリアには、明確な変更が施されています。ダウンフォースを大幅に向上するために、エアロダイナミックなボディ形状が見直されました。フロントおよびリア・ウイングはより大型化され、アクティブ・エアロダイナミック・コントロールの制御ストラテジーが、サーキット走行に特化して改良されました。

 

このハイパーカーに搭載されるコスワース製6.5リッター自然吸気V12エンジンのパワーとトルクは、エンジン・キャリブレーションの大幅な見直しと、ロードカーには必要なエミッション・コントロール・システムを改良したことによって、さらに増強されています。具体的な数値は、今後明らかにされます。リマック・エネルギー回生システムの出力に変更ありませんが、制御システムのプログラミングが変更されています。

 

AMR Proのホイールは、ミシュラン製レーシングタイヤの装着を容易にするために、ロードカー(フロント/リア18インチ)よりも径が小さくなっています。このレーシングタイヤは、FIA世界耐久選手権(WEC)のLMP1クラスで使用するタイヤと同じ仕様で製造されています。また、F1マシンからヒントを得たレース仕様のカーボンファイバー製ブレーキ・ディスク/キャリパーを装着し、サーキットにおける極限走行に完璧に対応しています。

 

さらに、ロードカーに装着されているヒーター/デミスター・ブロワ、インフォテインメント・スクリーンといった、サーキット走行には必要ないコンポーネントを取り外し、新開発された超軽量のサーキット専用コンポーネントを装着することで、さらなる軽量化も達成しています。これらの専用コンポーネントの一例は、ポリカーボネイト製ウィンドスクリーン(ヒーター・エレメント付き)/サイド・ウィンドウ、より軽量な構造のカーボンファイバー・ボディワーク、新しいサスペンション・アップライト、カーボンファイバー・ウィッシュボーン、アジャスタブル・シートに代わる成形レースシートなどです。エキゾースト・システムは、消音に対する規制が少ないことを受けて、ロードカーに装着されているものよりも重量が削減されました。

 

AMR Proは、徹底的にパフォーマンスを追求した結果、まさに驚異的な性能のクルマに仕上がっています。最高速度の向上(予測値:約400km/h)に加え、3.3Gを超えるコーナリングフォースに耐え、3.5Gを超える制動減速フォースにも耐えることができます。レッドブルの包括的なシミュレーション評価によると、アストンマーティンValkyrie AMR Proのサーキットにおけるラップタイムは、最新のF1マシンまたはLMP1レーシングカーに匹敵するとされています。このような性能は、公道走行用の型式認証を取得したロードカーから派生したクルマでは、以前には考えられなかったことです。

 

 

Valkyrie AMR Proの並外れた性能を受けて、このクルマを購入したお客様には、集中的かつ総合的なドライバー育成プログラムが提供されることになります。お客様は、各自の経験とスキルレベルを考慮しながら、アストンマーティン・レッドブル・レーシングのF1ドライバー用の施設を利用することができます。これには、シミュレーターによるタイムアタック、プロのドライバーによるサーキット走行講習会、フィジカル・トレーニング・プログラムなどが含まれます。このようなプログラムを経て、お客様は、世界有数のサーキットで開催される一連の専用サーキット・イベントで、AMR Proのドライブを満喫することが可能になります。

 

 

レッドブル・テクノロジーズのチーフテクニカル・オフィサーのエイドリアン・ニューウェイは、次のように述べています。「Valkyrieは卓越したパフォーマンスを備えていますが、このクルマが公道走行可能なロードカーとしての完全な機能を備えていることは、私にとって常に極めて重要な意味を持っています。そのために、ある程度の制約が発生することはやむを得ないことです。しかし、サーキット専用のValkyrie AMR Proによって、私たちは、一切の制約から解放され、究極の進化を遂げるための自由を手に入れました。公道バージョンとサーキット・バージョンの基本的なエレメントは共通ですが、エアロダイナミクス、シャシー、パワートレイン、重量など、AMR Proのあらゆる側面が、パフォーマンスの限界を大幅に引き上げるために最適化されています。このクルマは、これまでのあらゆる2シーター・クローズド・ルーフ・カーを大きく超えるサーキット・パフォーマンスを発揮します。」

 

アストンマーティン社長兼CEODr. アンディ・パーマーは、次のように付け加えています。「Valkyrieは常に限界を打ち破り、新たな可能性を再定義してきました。Valkyrieは、正真正銘のハイパーカーとして、パフォーマンス、エンジニアリング、テクノロジーの面で、新しいベンチマークを打ち立てます。サーキット専用のValkyrie AMRによって、これらの限界がさらに拡張されます。これは、まさに注目すべきプロジェクトといえるでしょう。このクルマは、アストンマーティンおよび25人のもっとも情熱的なお客様を、まったく新しい驚きに満ちた世界へと駆り立てることになります。」

 

お問い合わせ


一覧へ戻る